酒ディプロマ二次試験テイスティング対策|日本酒4種・焼酎2種を見極める独学完全ガイド【2026年版】
この記事を監修
平沼柊哉
酒学道場 代表・J.S.A.正会員
この記事の結論
- 二次試験テイスティングは30分・6種(日本酒4・焼酎2)・用語選択方式。毎年「アル添」「生酛系」「セルレニン耐性酵母」「使用酒米」が固定で問われる
- 重要なのは「当てにいく」ことではなく、4つの判別軸(アル添・酒米・酒母・酵母)を一つずつ独立して評価すること
- テイスティングコメントは特定名称ごとの定番フレーズを丸暗記する方が早い。オリジナルで書く必要はない
- 焼酎は原料6種・蒸留法2種・度数の3点だけ。日本酒ほど複雑ではなく、対策時間は短くて済む
- 独学でも8週間・計20〜30本のテイスティングをこなせば、十分に戦える水準まで持っていける
この記事の対象読者
- 一次試験を突破して二次試験のテイスティング対策に不安を感じている方
- 「何を何本飲めば本番で戦えるのか」の具体像が欲しい方
- スクールに通わず独学で二次試験を突破したい方
- 焼酎のテイスティングがとくに未知で困っている方
一次試験を突破した瞬間、多くの人がこう感じる。
「ここからが本当に分からない」。
論述の対策本はある。でもテイスティングは、そもそも何を買って、何本飲んで、どう評価すればいいのかが霧の中だ。スクールに通えば20万円近くかかるし、一人で飲んでも「これが山廃なのか速醸なのか、自信を持って言えない」で止まる。
二次試験のテイスティング対策がスクール頼みになりがちなのは、受験生自身の感性の問題ではない。「判別の設計図」がないまま飲んでしまうのが原因だ。設計図さえ手に入れば、独学でも十分戦える。
この記事では、試験形式の事実関係を整理したうえで、日本酒4種・焼酎2種を見極めるための4つの判別軸、用語選択用紙の比重、そして8週間で仕上げる独学ロードマップまで、受験対策に必要な論点をまとめて整理した。手元に教本とノートを用意して読んでほしい。
酒ディプロマ二次試験のテイスティング試験とは、日本ソムリエ協会(J.S.A.)が実施する記述・選択方式のテイスティング審査であり、ブラインドで供出された日本酒4種・焼酎2種の製法・酒米・酒母・香り成分などを用語選択用紙から特定していく試験です。
酒ディプロマ二次試験テイスティングの試験概要

試験形式|2025年度実施の事実ベース
2025年度の二次試験は10月6日(月)に実施された。形式は近年変わっておらず、2026年度も大きく変更される見込みはない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | テイスティング30分 + 論述20分(計50分) |
| 日本酒 | 4種類(ブラインド) |
| 焼酎 | 2種類(ブラインド) |
| 解答方式 | 用語選択用紙にマーク |
| 合格点 | 非公表(論述との合算で評価) |
合格ラインは公表されていない。受験者平均から一定割合を合格とする相対評価のため、「○点取れば受かる」という絶対基準は存在しない。ここが受験生を最も不安にさせるポイントだ。
ただ、不安に足を引っ張られる必要はない。相対評価であっても、毎年の出題構造はほぼ固定されている。構造さえ押さえれば、平均を上回ることは十分可能だ。
出題内容|毎年ほぼ固定の「定番設問」
日本酒4種に対して問われるのは、毎年ほぼ次の形だ。
- 「アルコール添加されたものはどれか」
- 「山廃酛・生酛系酒母を使用したものはどれか」
- 「セルレニン耐性酵母を使用したものはどれか」
- 「山田錦・五百万石・雄町を使用したものはどれか」
- テイスティングコメント(外観・香り・味わいを用語選択で回答)
- 特定名称(8種類から選択)
焼酎2種に対しては、さらにシンプルだ。
- 原料(芋・麦・米・黒糖・そば・泡盛の6種から)
- 蒸留方式(常圧 / 減圧)
- アルコール度数(20度 / 25度 / 35度前後)
つまり、対策すべき「判別軸」は日本酒で4本、焼酎で3本、合計7本に収斂する。膨大に見える試験範囲も、ここまで絞り込めば手の打ちどころが見えてくる。
用語選択用紙の比重イメージ
テイスティングコメントは自由記述ではなく、あらかじめ用意された用語から選んでマークする方式だ。JSAは配点を公表していないが、受験対策サイト(例:exam.sakepisode.net)で公開されている非公式の分析値を見ると、ブロックごとの比重感はつかめる。

| 区分 | 比重の目安(非公式分析値) | 内容 |
|---|---|---|
| 外観 | 約13% | 清涼度・濃淡・色調 |
| 香り | 約29% | 第一印象 + 特徴表現(50語以上から選択) |
| 味わい | 約19% | 第一印象・甘味・酸味・苦味・バランス・余韻 |
| 特定名称 | 約16% | 純米大吟醸〜本醸造の8種から選択 |
| 焼酎・その他 | 約23% | 原料・蒸留法・度数など |
※ あくまで受験対策業界の推定値で、JSAが公開した数値ではない。個別の点数を狙う指標ではなく、どのブロックに時間を振るべきかの優先順位付けの材料として使う。
比重で見ると**「香り」のブロックが突出して大きい**。ここを落とすと響く。逆に言えば、香りの語彙を先に固めておくだけで、安定して点が積みやすくなる。
日本酒を見極める4つの判別軸

「このお酒は何ですか」と問われると、焦って全部の情報を一度に取りにいってしまう。でも本番で必要なのは、4つの軸を独立に評価することだ。ひとつずつ見ていく。
判別軸1|アルコール添加の有無
いちばん大事な軸だ。毎年必ず出るし、特定名称の判別もここから始まる。
アル添酒の特徴
- 香りに**ほんのり「アルコール臭」や「溶剤っぽい直線的な香り」**が感じられる
- 口当たりがシャープでキレがよい
- 余韻が比較的短く、さらっと引く
- 代表例:本醸造、大吟醸、吟醸(純米が付かないもの)
純米酒の特徴
- 香りに丸み・ふくらみ・米の甘い匂いがある
- 口の中でボリュームが立ち上がる
- 酸味とアミノ酸のバランスで余韻が伸びる
- 代表例:純米、純米吟醸、純米大吟醸
判別のコツは、2本以上を比較することだ。1本だけで「アル添かどうか」を当てるのは難しいが、並べれば口当たりのシャープさと余韻の違いが明確にわかる。本番でも4種並んでいるので、まずは「この中で一番キレがあるのはどれか」という視点で見る。
判別軸2|酒米の品種
「使用酒米を答えよ」は近年の定番設問だ。出題されるのはほぼ3品種に限られる。山田錦・五百万石・雄町。この3つだけ覚えればよい。
| 酒米 | 産地 | 特徴 | テイスティング印象 |
|---|---|---|---|
| 山田錦 | 兵庫県(特A-a地区) | 酒米の王。大粒で心白が大きい | ふくよかで上品、バランスがよい |
| 五百万石 | 新潟県など | 淡麗辛口の象徴 | キレがあり、すっきりとドライ |
| 雄町 | 岡山県 | 現存最古の酒米。野性味 | 旨味が濃く、ボディが厚い |
ブラインドで品種まで断定するのは難しい。ただ、**「上品でバランスがよいか(山田錦)」「すっきりキレるか(五百万石)」「旨味が厚くワイルドか(雄町)」**の3択に絞って考えると、外れにくい。
判別軸3|酒母(速醸 vs 生酛・山廃)
これも毎年出る。速醸と生酛系の違いは、香りと酸の質に表れる。
速醸酛の特徴
- 香りがクリアで、人工的にコントロールされた印象
- 酸がシャープで立ち上がりが早い
- 雑味が少なくモダン
生酛・山廃の特徴
- 乳酸由来の複雑な香り(ヨーグルト様・チーズ様・乳製品の奥行き)
- 酸が厚く、重層的で、余韻に長く残る
- アミノ酸も豊富でコクがある
- 全体として腰の強い酒質
判別のサインとしていちばん頼りになるのが、香りに乳製品のニュアンスが出るかだ。ヨーグルトの上澄みのような、微かな乳酸のふくらみ。速醸酛からはまず立ち上らない香りなので、これが感じられたら高確率で生酛系と判断してよい。
判別軸4|酵母(カプロン酸エチル vs 酢酸イソアミル)
「セルレニン耐性酵母を使用したものはどれか」——これも毎年問われる。セルレニン耐性酵母はカプロン酸エチル(リンゴ様の華やかな香り)を大量に生成する酵母で、代表格が1801号と901号だ。
| 香気成分 | 香りの特徴 | 主な生成酵母 | 温度との相性 |
|---|---|---|---|
| カプロン酸エチル | リンゴ・洋ナシ・パイナップル様 | 1801号・901号 | 冷やすと立つ |
| 酢酸イソアミル | バナナ・メロン様 | 1401号・7号 | 常温〜ぬる燗で開く |
試験会場のお酒は常温で供出されるが、グラスに注いでから少し時間を置くと、酢酸イソアミルのバナナ香が開いてくる。反対にカプロン酸エチルは最初から華やかに立つ。この温度差の挙動を知っておくだけで、香りの判別精度はかなり上がる。
読む(インプット)
情報を入れるだけでは
神経回路は強化されない
記憶定着率:低い
思い出す(アウトプット)
思い出す作業によって
神経回路が強化される
記憶定着率:高い
以上、日本酒の4軸。これを一つずつ独立に評価するのがテイスティング力の核心だ。「このお酒、全体的にどんな感じか」と総合判断しようとするから、ブレる。軸を切り離して、1本につき4回見る。この癖を練習の段階で徹底してほしい。
焼酎を見極める3つの軸

焼酎は日本酒より判別軸が少ない。原料・蒸留法・度数の3点だけ。ここで満点を狙いにいくのが戦略として効率的だ。
軸1|原料6種の判別
| 原料 | 香りの特徴 | 覚えるキーワード |
|---|---|---|
| 芋 | 甘い・濃厚・ふかしたサツマイモ | 「芋の甘さ・重厚感」 |
| 麦 | 香ばしい・軽やか・麦茶様 | 「香ばしさ・すっきり」 |
| 米 | 淡麗・吟醸様の上品な香り | 「日本酒寄りのクリーンさ」 |
| 黒糖 | 甘くメロウ・ラム酒に近い | 「黒糖の甘香・奄美」 |
| そば | 軽やかな穀物香・ニュートラル | 「雑味少なくニュートラル」 |
| 泡盛 | 黒麹由来の重厚さ・タイ米 | 「マツタケ様・沖縄」 |
芋と泡盛が似ていると感じる人が多いが、泡盛には黒麹由来のマツタケ様の香りが必ず入っている。ここが判別の決め手になる。一方、芋は「ふかしイモ」のダイレクトな甘さが立つ。
軸2|蒸留方式(常圧 vs 減圧)
| 方式 | 蒸留温度 | 香味 | 代表例 |
|---|---|---|---|
| 常圧蒸留 | 85〜95℃ | 原料由来の香りが濃く出る。重厚・複雑 | 伝統的な芋・麦焼酎 |
| 減圧蒸留 | 45〜55℃ | 軽やか・クリーン・フルーティ | モダンな麦・米焼酎 |
常圧蒸留は**「焼けた香り・雑味も含めた複雑性」、減圧蒸留は「吟醸酒のような軽快さ」**と覚える。焼酎を飲み慣れていない人でも、「日本酒っぽく軽いほう」が減圧、「原料の濃さが前に出るほう」が常圧、という捉え方でまず外さない。
軸3|アルコール度数
度数は口に含んだときの焼けるような刺激で見分ける。
- 20度:柔らかい。口当たりが軽い
- 25度:標準的な本格焼酎の度数。しっかりある
- 35度以上:泡盛や原酒クラス。焼けるような強い刺激
水で希釈せず、一滴だけ舌に乗せるのが度数判別の基本動作だ。試験会場では水が配布されるので、必要なら口をすすぎながら進める。
テイスティング用語選択のコツ|「定番フレーズ」を丸暗記する
用語選択で最も多い失敗が、「感じたままに選ぶ」ことだ。これは危険。採点は模範解答との一致率で決まる。自分の感性より、JSAが想定する「純米大吟醸らしい表現」「山廃らしい表現」を優先して選ぶ。
特定名称別の定番フレーズ
以下は過去のJSA想定解答や受験対策講座で広く共有されてきた「定番セット」だ。まずこれを丸暗記してから、目の前のお酒との整合を微調整する。
純米大吟醸(生酛・山田錦想定)
- 外観:輝きのある/ゴールド/透明感のある
- 香り(第一印象):華やかな/若々しい/複雑な
- 香り(特徴):リンゴ/洋ナシ/メロン/白い花/白桃/蜂蜜/乳製品
- 味わい:スムース/ふくよかな/長い余韻/滑らか
- 特定名称:純米大吟醸酒
本醸造・普通酒(速醸・アル添想定)
- 外観:透明感のある/やや薄い/シルバー〜クリスタル
- 香り(第一印象):若々しい/軽快な
- 香り(特徴):米/乳酸飲料/穀物/アルコール
- 味わい:シャープな/ドライ/キレのある/短い余韻
- 特定名称:本醸造酒
山廃・生酛(純米・雄町想定)
- 外観:輝きのある/やや濃い/ゴールド寄り
- 香り(第一印象):複雑な/熟成感のある
- 香り(特徴):乳製品/ヨーグルト/チーズ/穀物/スパイス/きのこ
- 味わい:ボリュームのある/酸が豊か/長い余韻/力強い
- 特定名称:特別純米酒 or 純米酒
選ぶときの「安全策」
迷ったら、極端な用語を選ばないこと。「非常に濃い」「非常に強い」などの最上級表現は、本当にそう感じない限り選ばない方が安全だ。JSAの想定解答は「中庸〜やや強め」に寄る傾向がある。
独学8週間の学習ロードマップ

一次試験の合格発表は8月中旬、二次試験は10月上旬。およそ8週間が標準的な準備期間になる。この期間の使い方を週別に設計する。
Week 1-2|用語選択用紙に「慣れる」
テイスティングはしない。まずは用語選択用紙のコピーを印刷し、選択肢を全部声に出して読む。
- 外観の用語(全14種類程度)
- 香りの第一印象(7種類)
- 香りの特徴(50種類以上)
- 味わいの5カテゴリー
- 特定名称8種類
知らない用語が出たら、その場で教本か辞典で意味を確認する。「乳製品様」「シダ様」「芳ばしい」などの表現は日常では使わないので、言葉と嗅覚をリンクさせる訓練が必要だ。
Week 3-4|4軸を「単独で」見極める
ここから日本酒を飲み始める。ただし最初は1回に1軸だけに集中する。
- Week 3前半:「アル添 vs 純米」だけを判別する(純米酒2本・本醸造2本を用意)
- Week 3後半:「速醸 vs 山廃」だけを判別する(速醸純米1本・山廃純米1本)
- Week 4前半:「カプロン酸エチル vs 酢酸イソアミル」だけを判別する(1801号純米吟醸・1401号純米吟醸)
- Week 4後半:「山田錦 vs 五百万石 vs 雄町」だけを判別する
ポイントは、「1本で1軸だけ」の評価を書き切ること。総合判断は一切しない。この段階で総合判断すると、後で全部混ざる。
Week 5-6|4種の「比較テイスティング」
本番を想定して、4本を同時に用意する。
- 4本の中で「一番アル添らしいのはどれか」を決める
- 4本の中で「一番山廃らしいのはどれか」を決める
- 4本の中で「一番華やかなのはどれか」を決める
- 4本それぞれに用語選択用紙で回答を書き、答え合わせする
答え合わせのときは、選ばなかった用語も確認する。「なぜこの用語を選ばなかったか」を言語化できると、本番でも揺るがない。
Week 7|焼酎の対策
焼酎は日本酒よりずっとシンプルだ。芋・麦・米・黒糖・そば・泡盛の6原料をそれぞれ1本ずつ用意し、200mlずつを一度に並べて比較する。
「常圧 vs 減圧」は、芋焼酎で常圧のもの・麦焼酎で減圧のものを1本ずつ用意すれば対比できる。
Week 8|本番の動きを再現する
最後の1週間は、試験当日のシミュレーションに使う。
- 椅子に座り、水・ペン・用紙だけを置く
- タイマーを30分にセット
- 日本酒4種・焼酎2種を一気に判別して書き切る
試験会場は意外と慌ただしい。照明の色、周囲の気配、時間の圧力。これらを想定して家で一度でも本番の動きを再現しておくと、当日の緊張度がまったく違う。
テイスティング当日の実践手順
本番でパニックにならないための、具体的な時間配分と手順を整理する。
30分の時間配分
| 時間帯 | やること |
|---|---|
| 0〜5分 | 全6種を軽く嗅ぐ。第一印象だけメモ |
| 5〜15分 | 日本酒4種の外観・香り・味わいをコメント |
| 15〜22分 | 日本酒の特定名称・酒米・酒母・酵母の設問 |
| 22〜28分 | 焼酎2種の原料・蒸留法・度数 |
| 28〜30分 | マークの抜け・塗り忘れを確認 |
最初に全6種を一通り嗅いでおくと、脳内にマッピングができる。「1番が一番華やかで、3番が一番複雑、5番が芋、6番が麦」のような大枠が見えると、その後の判別が速い。
口のリセット方法
舌は3種類目くらいから鈍ってくる。会場には水が用意されているので、水を一口含んで、軽く口をすすぐのを習慣化する。飲み込まずに出せる容器も用意されているはずだ(会場による)。
「迷ったとき」のルール
本番で迷ったら、最初の直感を優先する。後から悩んで変えると外すことが多い。用語選択用紙は塗り直しがきくが、塗り直しは最小限にが鉄則だ。
独学でよくある失敗と回避策
失敗1|飲む本数が多すぎる
「100本テイスティングしないと受からない」と聞いて絶望する人が多い。が、実際に必要なのは20〜30本だ。それ以上は、むしろ混乱を呼ぶ。
同じ本を2回・3回飲み直す方が、違う本をたくさん飲むより効く。
失敗2|総合判断で答えを出す
「全体的に華やかだから純米大吟醸だろう」という総合判断は、本番で崩れる。軸ごとに独立評価が鉄則。
失敗3|用語選択を自分の言葉で書こうとする
繰り返しになるが、用語選択はJSAの想定解答に寄せるのが採点上有利だ。自分の感性で「熟したマンゴー」を選びたくなっても、選択肢になければ近い「熱帯果実」を選ぶ、くらいの割り切りが必要。
失敗4|試験直前に新しい銘柄を飲む
前日〜当日にかけて、初めての銘柄を試すのは悪手だ。慣れたライブラリの中で復習する方が、本番の安定感につながる。
よくある質問
よくある質問(Q&A)
Q. 二次試験の合格率はどれくらいですか?
JSAが公表している年度では、二次試験の合格率は一次試験よりやや低い水準で推移している(例:2022年度は二次56.9%・一次60.6%)。ただし相対評価のため、出題される酒の難易度で毎年振れがある。
Q. テイスティング用のお酒はどこで買えばいいですか?
酒販店や通販で「SAKE DIPLOMA対策の小瓶セット」が流通している。180ml〜300ml程度に小分けされたものが多く、1セットで日本酒・焼酎の主要タイプをひととおりカバーできる。自分で銘柄を一から揃えるより効率的だ。
Q. グラスは何を使えばいいですか?
会場で供出されるのはテイスティング用のワイングラスが一般的だが、年度や会場によって差が出ることもある。練習では**ISO国際規格グラス(または同等のテイスティンググラス)**で統一しておけば、本番との違和感は最小限に抑えられる。利き猪口(蛇の目)は色調の把握には優れるが、香りを集める形状ではないので、本番の練習にはワイングラスを使う方が安全だ。
Q. 試験当日、体調管理で気をつけることは?
前日の飲酒は控える。風邪薬・鼻炎薬も嗅覚を鈍らせるため、1週間前から服用を見直す。朝食は軽めに、香りの強いもの(コーヒー・香辛料)は避ける。
酒学道場で二次試験対策も
二次試験のテイスティング対策は、この記事で示した「判別軸」と「定番フレーズ」が核になる。ただし、一次試験の知識が曖昧なままだと、テイスティングの根拠が揺らぐ。
「山廃と生酛の違い」「セルレニン耐性酵母の成り立ち」「特定名称の分類基準」——テイスティングで判別するすべての軸は、一次試験の知識そのものだ。
酒学道場は一次試験の問題演習サービスだが、二次試験を見据えた出題設計をしている。約2,000問の中には、テイスティングで問われる軸そのものを問う問題が多数含まれる。一次試験の復習をしながら、同時に二次試験の地盤が固まっていく設計だ。
さらに論述対策の練習問題も用意している。一次試験 → 論述 → テイスティング と、二次試験までをワンストップで対策できる。
まとめ|「判別の設計図」さえあれば独学でも戦える
二次試験のテイスティングは、感性の勝負ではない。構造を理解した上で、定番を押さえ、軸ごとに評価する作業だ。
- 試験は30分・日本酒4種・焼酎2種
- 毎年固定で問われるのは「アル添」「酒米」「酒母」「酵母」「焼酎の原料・蒸留法・度数」の計7軸
- 用語選択はJSAの想定解答に寄せる。「定番フレーズ」を丸暗記する方が早い
- 独学20〜30本・8週間のロードマップで、本番で戦える状態までは持っていける
- 軸ごとの独立評価と、本番シミュレーションが直前期の核
一次試験を突破したあなたなら、必要な知識はすでに持っている。あとはそれを「テイスティングの言葉」に翻訳するだけだ。落ち着いて、一つずつ積み上げていってほしい。
参考文献・情報源
📝 更新履歴
- 2026年4月21日:初版公開(2025年度実施結果と2026年度試験構成を踏まえて執筆)
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