酒ディプロマ過去問の出題傾向【2025年最新】1次試験の重要キーワード早見表
この記事の結論
- SAKE DIPLOMA一次試験の最重要キーワードを全7章にわたって網羅
- 「醸造」「酒米」「歴史」の3分野は配点が高く、最優先で仕上げたい
- 2025年はGI(地理的表示)関連の出題がさらに増加傾向
- 焼酎は「原料の違い」「蒸留方法」「GI」を押さえれば得点源になる
この記事の対象読者
- 酒ディプロマ一次試験の重要キーワードを効率よく確認したい方
- 出題傾向を把握して学習の優先順位をつけたい方
- 直前期のチェックリストとして活用したい方
SAKE DIPLOMA一次試験とは
SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)一次試験とは、一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A.)が認定する日本酒・焼酎の専門資格試験の筆記パートです。 合格率は約40%で、幅広い知識を正確に身につけているかが問われます。**CBT方式(コンピュータ試験)**で実施され、J.S.A.公式教本の全範囲が出題対象になります。幅広い知識を正確に身につけているかが問われる試験です。
この早見表の使い方
- キーワードを見て、その意味や背景を自分のことばで説明できるか試す。
- 単語を単体で覚えず、「山田錦=兵庫県=晩稲=心白が大きい」のように関連情報をまとめて頭に入れる。
- 説明につまるキーワードが多い章は、教本や問題演習アプリ「酒学道場」に戻って重点的に復習する。
【全7章】章・節別キーワード早見表

J.S.A.公式教本(第4版)の構成と過去の出題傾向をもとに、独自にまとめたものです。
第1章: 日本酒とは|定義・分類・歴史・米・水
日本酒の定義(アルコール度数)や特定名称酒の分類要件(精米歩合の数値)は、毎年出題される基礎問題です。落とすと致命的なので、最優先で仕上げてください。歴史分野では年号だけでなく、「なぜその技術が生まれたのか」という背景まで問われます。
1-1: 日本酒の定義、分類、歴史
- 定義: 清酒、日本酒(GI日本酒の要件)、酒税法(アルコール22度未満)
- 分類: 特定名称酒(8種・要件)、精米歩合、麹米の使用割合(15%以上)、醸造アルコール
- その他: 生酒、原酒、古酒、樽酒、にごり酒、貴醸酒、赤色酒
- 歴史: 僧坊酒、寒造り(伊丹)、柱焼酎、速醸酛の発明、級別制度の廃止、ユネスコ無形文化遺産への提案
1-2: 日本酒における米、水
- 米: 酒造好適米(心白、低タンパク、大粒)、飯米との違い
- 水: 硬水(灘の宮水・男酒)、軟水(伏見の御香水・女酒)、有効成分(リン、カリウム)、有害成分(鉄、マンガン)
1-3: 酒造好適米、村米制度

- 主要品種: 山田錦(兵庫)、五百万石(新潟)、美山錦(長野)、雄町(岡山)
- 特性: 早稲・晩稲、心白の大きさ、耐倒伏性
- 村米制度: 契約栽培の歴史、特A地区(兵庫県)
第2章: 日本酒の醸造方法と種類|最重要章
全7章で最も配点が高い章です。「一麹、二酛、三造り」の各工程について、目的・温度・時間・微生物の働きを正確に説明できるレベルが求められます。並行複発酵の仕組みや、酒母の種類(速醸・生酛・山廃)の違いは、ほぼ毎年出ています。

2-1: 原料処理、製麹、酒母
- 原料処理: 精米(真精米歩合)、枯らし、洗米、浸漬(限定吸水)、蒸米(外硬内軟、ひねり餅)
- 製麹: 黄麹菌、工程(引き込み〜出麹)、酵素(アミラーゼ、プロテアーゼ)、総破精麹・突き破精麹
- 酒母(酛): 速醸系(速醸酛、高温糖化酛)、生酛系(生酛、山廃酛、菩提酛)、乳酸と硝酸還元菌の役割
2-2: 仕込み、酵母、特別な日本酒
- 仕込み: 三段仕込み(添・仲・留・踊り)、並行複発酵、もろみ管理(最高温度)、上槽(ヤブタ、槽搾り、袋吊り)
- 仕上げ: 滓引き、濾過(活性炭)、火入れ(殺菌・酵素失活)、貯蔵、割水
- 酵母: きょうかい酵母(6号=新政、7号=真澄、9号=香露)、泡なし酵母、カプロン酸エチル(リンゴ様)、酢酸イソアミル(バナナ様)
- 特殊製法: 生酒の種類(生貯蔵・生詰)、貴醸酒(仕込み水の一部に酒を使用)、スパークリング(瓶内二次発酵)
第3章: 主要生産地のプロフィール|GIが急増中
各都道府県の酒造好適米と酵母とGI(地理的表示)の組み合わせが狙われやすい章です。2025年現在、GI日本酒の指定産地は増え続けており、新しく追加されたGIほど出題されやすい傾向にあります。灘五郷、白山、山形、長野など主要GIの使用米・水・精米歩合の規定は、細部まで覚えておく必要があります。
3-1: 生産量と杜氏
- 生産量: 上位県(兵庫、京都、新潟)の順位と特徴
- 杜氏: 日本三大杜氏(南部、越後、丹波)、その他(但馬、能登など)
3-2: 各県のプロフィール(GI含む)

- 北海道・東北: 吟風、彗星(北海道)、秋田酒こまち、山形(GI山形、出羽燦々)、福島(金賞受賞数)
- 関東・甲信越: GI長野(美山錦、アルプス酵母)、GI新潟(五百万石、淡麗辛口)、GI利根沼田
- 北陸・東海: GI白山(石川)、GI三重(酒造好適米の使用)
- 近畿: 兵庫(GI灘五郷、宮水、山田錦)、京都(伏見、祝)、GIはりま
- 中国・四国: 広島(軟水醸造法、三浦仙三郎、八反錦)、岡山(雄町)、GI萩
- 九州: GI佐賀(鍋島など)
第4章: 日本酒のテイスティング|1次でも出る
テイスティングは2次試験の範囲と思われがちですが、1次試験でも外観・香り・味わいの表現用語や、オフフレーバー(劣化臭)の原因物質はしっかり出題されます。
- 手順: 外観、香り、味わい、余韻、総合評価の順
- 外観: 色調(クリスタル、シルバー、ゴールド)、粘性(ディスク)
- 香り: 果実・花・スパイス・穀物・熟成香、オフフレーバー(ジアセチル=つわり香、イソバレルアルデヒド=ムレ香)
- 味わい: アタック、甘味、酸味、苦味、旨味、バランス(Smooth, Dry等)
第5章: 日本酒のサービス|温度名称は暗記必須
提供温度の名称と温度帯は丸ごと暗記が必要です。酒器の素材による味わいの違いや、保管管理の注意点(生酒の温度、紫外線対策)もよく問われます。

| 名称 | 温度 |
|---|---|
| 雪冷え | 5℃ |
| 花冷え | 10℃ |
| 涼冷え | 15℃ |
| 日向燗 | 30℃ |
| 人肌燗 | 35℃ |
| ぬる燗 | 40℃ |
| 上燗 | 45℃ |
| 熱燗 | 50℃ |
- 酒器: 陶器、磁器、ガラス、錫、木製(枡)
- 保管: 紫外線(日光臭)、温度変化(老香)、縦置き推奨
第6章: 日本酒と料理の相性(ペアリング)
具体的な料理と日本酒の組み合わせについて、同調・補完・対比・ウォッシュの4つの理論が問われます。第4章の**4タイプ分類(薫・爽・醇・熟)**と料理の相性はセットで覚えておきたいところです。
- 基本理論: 同調(似た要素)、補完(足りない要素)、対比(違う要素)、ウォッシュ(洗い流す)

- 4タイプ別ペアリング:
- 薫酒 × 素材を活かした料理、フルーツ
- 爽酒 × 蕎麦、豆腐、天ぷら(油を切る)
- 醇酒 × 煮魚、肉料理、発酵食品(チーズ、味噌)
- 熟酒 × 中華料理、ウナギの蒲焼、チョコレート
第7章: 焼酎|日本酒と同じくらい大事
焼酎は日本酒と並ぶ出題ボリュームがあります。単式蒸留(本格焼酎)と連続式蒸留(甲類)の違い、原料ごとの特徴、麹菌(黒麹・白麹・黄麹)の使い分け、そして焼酎のGIは毎年のように出ています。
7-1: 定義と分類
- 定義: アルコール45度以下(単式)、36度未満(連続式)
- 分類: 本格焼酎(乙類)、連続式蒸留焼酎(甲類)、混和焼酎
7-2: 原料と製法
- 原料: 芋(黄金千貫・ジョイホワイト)、麦(二条大麦)、米(タイ米・国産米)、黒糖(米麹使用)、そば
- 麹: 黒麹(コク・キレ)、白麹(マイルド)、黄麹(フルーティー・日本酒用)
- 蒸留: 常圧蒸留(原料の風味豊か)、減圧蒸留(クリアで軽快)
7-3: 焼酎の地理的表示(GI)一覧

| GI名 | 所在地 | 種類 | 主な要件 |
|---|---|---|---|
| GI壱岐 | 長崎 | 麦焼酎 | 米麹1/3・大麦2/3 |
| GI球磨 | 熊本 | 米焼酎 | 米麹・米のみ |
| GI琉球 | 沖縄 | 泡盛 | 全麹仕込み(黒麹)、単式蒸留 |
| GI薩摩 | 鹿児島 | 芋焼酎 | 米麹・サツマイモ(鹿児島産) |
| GI東京島酒 | 伊豆諸島 | 焼酎 | 麦麹・麦(近年追加) |
暗記・対策のコツ

キーワードを「見たことがある」だけでは、本番で正答にはたどり着けません。自分のことばで説明できるレベルまで仕上げることが合格の条件です。
- 丸暗記はすぐに抜けます。「なぜ兵庫県で山田錦が育つのか(粘土質の土壌、昼夜の寒暖差)」のように、背景まで理解すると記憶の持ちがまるで違います。
- 覚えた知識は、問題を解いてはじめて使えるようになります。「酒学道場」などのアプリで実際の出題形式に慣れておくと効果的です。
- 産地やGIは、地図を開いて位置関係を確認しながら覚えると頭に残りやすくなります。
よくある質問
よくある質問(FAQ)
Q. SAKE DIPLOMA一次試験はどんな形式?
**CBT方式(コンピュータ試験)**です。J.S.A.公式教本の全範囲から選択肢形式で出題されます。試験会場のパソコンで受験し、問題はランダムに出されるため、受験者ごとに出題順が異なります。
Q. どの章から勉強すべき?
第2章(醸造)と第1章(日本酒の定義・歴史・米)が最優先です。この2章で出題の多くを占めます。そのあとは第3章(生産地・GI)、第7章(焼酎)の順に進めるのが効率的です。
Q. 教本以外の教材は必要?
公式教本が最も重要ですが、問題演習アプリとの併用が効果的です。教本で知識を入れたあと、「酒学道場」のような問題集アプリで繰り返しアウトプットすると、定着率が上がります。
Q. 焼酎の勉強は後回しにしていい?
後回しにすべきではありません。焼酎(第7章)は日本酒分野と同等の出題ボリュームがあり、ここを捨てると合格ラインに届かないケースが少なくありません。原料・蒸留方法・GIの3点に絞れば、得点源にしやすい分野です。
📝 更新履歴
- 2026年2月15日:図解画像を追加し、記事の視認性を改善
- 2025年5月20日:2025年最新傾向に合わせて改訂
- 2025年5月17日:初版公開
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