酒ディプロマ過去問の出題傾向【2025年最新】1次試験の重要キーワード早見表

この記事の結論
- J.S.A.教本全7章の「ここが出る!」重要キーワードを網羅
- 「日本酒の歴史・醸造・酒米」の3大分野は最優先で暗記必須
- 近年増加傾向にある「各都道府県のGI(地理的表示)」も要チェック
- 焼酎分野は「原料」と「蒸留方法」の違いが合否を分ける
SAKE DIPLOMA一次試験は、CBT方式で行われ、公式教本の隅々から細かい知識が問われます。「覚えることが多すぎて整理できない…」という方のために、試験に出やすい重要キーワードを章・節別に整理しました。
学習の進捗チェックや、試験直前の最終確認にご活用ください。
酒ディプロマ一次試験キーワード早見表の活用法
- 用語チェック: キーワードを見て、その意味や内容を説明できるか確認する。
- 関連付け: 単語単体ではなく、「山田錦=兵庫県=晩稲=心白が大きい」のように関連付けて覚える。
- 弱点発見: 説明できないキーワードが多い章は、教本やアプリ(酒学道場)に戻って復習する。
章・節別キーワード早見表
(注:以下の構成は、J.S.A.公式教本(第4版)の一般的な構成と、過去の出題傾向に基づき独自にまとめたものです。)
第1章: 日本酒とは
【出題傾向】 日本酒の定義(アルコール度数など)や、特定名称酒の分類要件(精米歩合の数値)は絶対に落とせない基礎問題です。歴史分野では、単なる年号暗記ではなく、「なぜその技術が生まれたか」という背景や、重要人物(種田山頭火、三浦仙三郎など)が問われます。
1-1: 日本酒の定義、分類、歴史
- 定義: 清酒、日本酒(GI日本酒の要件)、酒税法(アルコール22度未満)
- 分類: 特定名称酒(8種・要件)、精米歩合、麹米の使用割合(15%以上)、醸造アルコール
- その他: 生酒、原酒、古酒、樽酒、にごり酒、貴醸酒、赤色酒
- 歴史: 僧坊酒、寒造り(伊丹)、柱焼酎、速醸酛の発明、級別制度の廃止、ユネスコ無形文化遺産への提案
1-2: 日本酒における米、水
- 米: 酒造好適米(心白、低タンパク、大粒)、飯米との違い
- 水: 硬水(灘の宮水・男酒)、軟水(伏見の御香水・女酒)、有効成分(リン、カリウム)、有害成分(鉄、マンガン)
1-3: 酒造好適米、村米制度
- 主要品種: 山田錦(兵庫)、五百万石(新潟)、美山錦(長野)、雄町(岡山)
- 特性: 早稲・晩稲、心白の大きさ、耐倒伏性
- 村米制度: 契約栽培の歴史、特A地区(兵庫県)
第2章: 日本酒の醸造方法と種類
【出題傾向】 最も配点が高い重要章です。「一麹、二酛、三造り」の各工程の目的・温度・時間・微生物の働きを正確に理解する必要があります。「並行複発酵」の仕組みや、酒母の種類(速醸・生酛・山廃)の違いは頻出です。
2-1: 原料処理、製麹、酒母
- 原料処理: 精米(真精米歩合)、枯らし、洗米、浸漬(限定吸水)、蒸米(外硬内軟、ひねり餅)
- 製麹: 黄麹菌、工程(引き込み〜出麹)、酵素(アミラーゼ、プロテアーゼ)、総破精麹・突き破精麹
- 酒母 (酛): 速醸系(速醸酛、高温糖化酛)、生酛系(生酛、山廃酛、菩提酛)、乳酸と硝酸還元菌の役割
2-2: 仕込み、酵母、特別な日本酒
- 仕込み: 三段仕込み(添・仲・留・踊り)、並行複発酵、もろみ管理(最高温度)、上槽(ヤブタ、槽搾り、袋吊り)
- 仕上げ: 滓引き、濾過(活性炭)、火入れ(殺菌・酵素失活)、貯蔵、割水
- 酵母: きょうかい酵母(6号=新政、7号=真澄、9号=香露)、泡なし酵母、カプロン酸エチル(リンゴ様)、酢酸イソアミル(バナナ様)
- 特殊製法: 生酒の種類(生貯蔵・生詰)、貴醸酒(仕込み水の一部に酒を使用)、スパークリング(瓶内二次発酵)
第3章: 主要生産地のプロフィール
【出題傾向】 各都道府県の「酒造好適米」「酵母」「GI(地理的表示)」の組み合わせが問われます。特にGI日本酒に指定されている産地(灘五郷、白山、山形、長野など)の特徴と要件(使用米や水、精米歩合の規定など)は詳細に覚えましょう。
3-1: 生産量と杜氏
- 生産量: 上位県(兵庫、京都、新潟)の順位と特徴
- 杜氏: 日本三大杜氏(南部、越後、丹波)、その他の杜氏(但馬、能登など)
3-2: 各県のプロフィール(GI含む)
- 北海道・東北: 吟風、彗星(北海道)、秋田酒こまち、山形(GI山形、出羽燦々)、福島(金賞受賞数)
- 関東・甲信越: GI長野(美山錦、アルプス酵母)、GI新潟(五百万石、淡麗辛口)、GI利根沼田
- 北陸・東海: GI白山(石川)、GI三重(酒造好適米の使用)
- 近畿: 兵庫(GI灘五郷、宮水、山田錦)、京都(伏見、祝)、GIはりま
- 中国・四国: 広島(軟水醸造法、三浦仙三郎、八反錦)、岡山(雄町)、GI萩
- 九州: GI佐賀(鍋島など)
第4章: 日本酒のテイスティング
【出題傾向】 2次試験対策と思われがちですが、1次試験でも「外観・香り・味わい」の表現用語や、**オフフレーバー(劣化臭)**の原因物質(老香、日光臭など)が問われます。
- 手順: 外観 → 香り → 味わい → 余韻 → 総合評価
- 外観: 色調(クリスタル、シルバー、ゴールド)、粘性(ディスク)
- 香り: 果実・花・スパイス・穀物・熟成香、オフフレーバー(ジアセチル=つわり香、イソバレルアルデヒド=ムレ香)
- 味わい: アタック、甘味、酸味、苦味、旨味、バランス(Smooth, Dry等)
第5章: 日本酒のサービス
【出題傾向】 提供温度の名称(雪冷え〜飛びきり燗)とその温度帯、酒器の素材と特徴、保管管理(生酒の温度、紫外線対策)がポイントです。
- 温度: 雪冷え(5℃)、花冷え(10℃)、涼冷え(15℃)、日向燗(30℃)、人肌燗(35℃)、ぬる燗(40℃)、上燗(45℃)、熱燗(50℃)
- 酒器: 陶器、磁器、ガラス、錫、木製(枡)
- 保管: 紫外線(日光臭)、温度変化(老香)、縦置き推奨
第6章: 日本酒と料理の相性(ペアリング)
【出題傾向】 具体的な料理と日本酒の相性(同調、補完など)の理論が問われます。第4章の「4タイプ分類(薫・爽・醇・熟)」に基づいたペアリングのセオリーを理解しましょう。
- 基本理論: 同調(似た要素)、補完(足りない要素)、対比(違う要素)、ウォッシュ(洗い流す)
- 4タイプ別:
- 薫酒 × 素材を活かした料理、フルーツ
- 爽酒 × 蕎麦、豆腐、天ぷら(油を切る)
- 醇酒 × 煮魚、肉料理、発酵食品(チーズ、味噌)
- 熟酒 × 中華料理、ウナギの蒲焼、チョコレート
第7章: 焼酎
【出題傾向】 日本酒と並んで重要な分野です。特に**「単式蒸留(本格焼酎)」と「連続式蒸留(甲類)」の違い**、主な原料(芋・麦・米)ごとの特徴、麹菌(黒麹・白麹)、そして**焼酎のGI(4産地)**は頻出です。
7-1: 定義と分類
- 定義: アルコール45度以下(単式)、36度未満(連続式)
- 分類: 本格焼酎(乙類)、連続式蒸留焼酎(甲類)、混和焼酎
7-2: 原料と製法
- 原料: 芋(黄金千貫・ジョイホワイト)、麦(二条大麦)、米(タイ米・国産米)、黒糖(米麹使用)、そば
- 麹: 黒麹(コク・キレ)、白麹(マイルド)、黄麹(フルーティー・日本酒用)
- 蒸留: 常圧蒸留(原料の風味豊か)、減圧蒸留(クリアで軽快)
7-3: 地理的表示 (GI)
- GI壱岐: 長崎、麦焼酎、米麹1/3・大麦2/3
- GI球磨: 熊本、米焼酎、米麹・米のみ
- GI琉球: 沖縄、泡盛、全麹仕込み(黒麹)、単式蒸留
- GI薩摩: 鹿児島、芋焼酎、米麹・サツマイモ(鹿児島産)
- GI東京島酒: 伊豆諸島、麦麹・麦(近年追加)
酒ディプロマ一次試験の効率的な暗記と対策のコツ
- 用語の背景を知る: 丸暗記はすぐに忘れます。「なぜ兵庫県で山田錦が育つのか(粘土質の土壌、寒暖差)」といった「理由」と一緒に覚えましょう。
- 問題を解く: インプットしたらすぐにアウトプット。「酒学道場」のようなアプリを使って、実際にどのような形式で出題されるかを確認してください。
- 地図を見る: 産地やGIは、地図を見ながら位置関係を把握すると記憶に残りやすくなります。
一次試験突破の鍵は、これらのキーワードを「見たことがある」だけでなく「説明できる」状態にすることです。毎日のスキマ時間を活用して、コツコツと積み上げていきましょう!
📝 更新履歴
- 2025年5月20日:2025年最新傾向に合わせて改訂
- 2025年5月17日:初版公開
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