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JSA SAKE DIPLOMA認定試験公開日: 2026年1月4日

酒ディプロマ論述対策|二次試験で使えるテンプレートと頻出テーマ解説

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この記事は酒学道場 運営事務局が監修しています。

この記事の結論

  • 論述試験は「試験時間20分」「2〜3問」「各200字以内」の形式
  • 出題パターンは「用語・定義の解説」「比較・違いの説明」「ペアリング提案」の3つ
  • 採点基準は「正確性」「論理性」「分かりやすさ」「キーワード」「共感性」
  • 酒学道場なら論述対策の練習問題も解ける

「論述問題、何を書けばいいかわからない…」「テイスティングは練習できるけど、論述の対策方法がわからない…」

酒ディプロマ二次試験の論述問題は、多くの受験生が不安に感じるパートです。この記事では、論述試験の形式・採点基準と、実際に使える回答テンプレート・解答例を解説します。

酒ディプロマ論述試験の概要

試験形式

二次試験の論述問題は、テイスティング試験の終了後に行われます。

項目内容
試験時間20分
問題数2〜3問(年によって変動)
文字数各問200字以内
解答方式指定された解答用紙に記述

重要ポイント: 20分で2〜3問なので、1問あたり使える時間は6〜7分です。構想に2分、記述に4〜5分というペース配分を身体に覚えさせることが重要です。

採点基準|合格のポイント

採点において重要視されるのは以下の5つの要素です。

  1. 情報の正確性: 教本に基づいた正しい知識であること
  2. 論理的構成: 因果関係が明確で、読み手が納得できる構成であること
  3. 平易さ・分かりやすさ: 「知識のないお客様が理解できるか」という視点があること
  4. キーワード: 採点時に必須となる「重要語句」が含まれているか
  5. 提案の魅力: ペアリング問題では「実際に試してみたいと思わせるか」

特に重要なのは、専門用語を並べるだけでなく、知識のない人にも分かるように説明できるかという点です。

酒ディプロマ論述の3つの出題パターン

出題内容は公式教本に準拠していますが、単なる知識の暗記だけでなく「説明能力」や「提案力」が問われます。大きく分けて以下の3つのパターンが出題されます。

パターン1: 用語・定義の解説

特定の酒造用語、歴史、原料、製法について、知識のない人にも分かるように説明する問題です。

出題例:

  • 「山廃について説明してください」
  • 「セルレニン耐性酵母について説明してください」
  • 「村米制度について説明してください」

押さえるべきポイント:

  • 定義
  • 歴史的背景
  • 製法の特徴
  • 味わいの傾向

パターン2: 比較・違いの説明

2つの用語や製法、酒質の違いを明確にする問題です。

出題例:

  • 「山廃と生酛の違いを説明してください」
  • 「常圧蒸留と減圧蒸留の違いを説明してください」

押さえるべきポイント:

  • それぞれの特徴を対比させる
  • 工程、味わい、歴史など何が違うのかを論理的に述べる

パターン3: ペアリング・提案

テイスティング試験で供出されたお酒、または指定されたお酒に対し、料理や飲み方を提案する問題です。

出題例:

  • 「供出された常圧蒸留の芋焼酎に合う料理と飲み方を提案してください」
  • 「インバウンド客に向けた日本酒の提案」

押さえるべきポイント:

  • 具体的な料理名
  • 飲み方のスタイル(温度帯、酒器)
  • なぜ合うのかという論理的根拠(同調、補完など)

酒ディプロマ論述の回答テンプレート

論述問題は、以下の「型」に当てはめて書くと、論理的で読みやすい回答になります。

基本テンプレート(200字)

【結論】 〇〇とは、△△である。

【理由・説明】 その理由は、□□だからである。具体的には、●●という特徴があり、▲▲という点で重要である。

【具体例・補足】 例えば、◆◆の場合は〜〜となる。また、■■という点も見逃せない。

【まとめ】 以上のことから、〇〇は△△において重要な役割を果たしている。

頻出テーマの解答例

過去の傾向に基づいた想定問題と解答例です。記述の構成やキーワードの使い方の参考にしてください。

解答例1: 「山廃」について

問題: 「山廃」について、料理やペアリングを除く、仕込みの特徴、歴史的背景、味わいも含めて200字以内で説明してください。

解答例:

山廃は明治42年に嘉儀金一郎により開発された製法で、生酛系酒母の一種だ。生酛で行う重労働の「山卸」を廃止したため「山卸廃止酛」略して山廃と呼ばれる。麹の酵素力で米を溶かす技術を応用している。自然の乳酸菌を取り込むため育成に時間はかかるが、硝酸還元菌や乳酸菌の働きで雑菌を淘汰する。味わいは濃醇で酸度が高く、アミノ酸も豊富で、腰の強い酒質となり、熟成にも向く。

採点ポイント:

  • 定義と歴史的背景を明記している
  • 製法上の特徴(山卸の廃止)を明記している
  • 生酛・速醸酛との比較に言及している
  • 醸成される酒質について明記している

解答例2: 「GI東京島酒」について

問題: 令和6年3月13日に指定された「GI東京島酒」について200字以内で説明してください。

解答例:

令和6年3月、国税庁により東京都伊豆諸島で製造される本格焼酎が地理的表示「GI東京島酒」に指定された。焼酎のGI指定は「薩摩」等に続き5件目で、九州・沖縄以外では初。歴史は江戸末期に鹿児島商人が製法を伝えたことに始まる。指定要件は、伊豆諸島で収穫されたサツマイモや麦を主原料とし、島内の水を用い、島内で蒸留・瓶詰めすること。麦麹を使用するため、麦の香ばしさと芋の甘みが調和した独特の風味が特徴だ。

採点ポイント:

  • GI指定の日付と意義を正確に記載
  • 歴史的背景について説明がある
  • 生産基準(原料・製造工程)について説明がある
  • 風味の特徴について説明がある

解答例3: ペアリング提案

問題: テイスティング試験で供出された「常圧蒸留の芋焼酎」に合わせて、お勧めする料理と飲み方、その理由を200字以内で説明してください。

解答例:

常圧蒸留の芋焼酎は、原料由来の濃厚な香りと甘み、複雑な風味が特徴です。この個性に負けない「豚の角煮」をお勧めします。脂の甘みと焼酎の甘みが同調し、醤油ベースの濃い味付けが焼酎のコクと良く合います。飲み方は「お湯割り」を推奨します。温めることで芋の香りがよりふくよかになり、豚肉の脂を口の中でさらりと流してくれるため、食事が進みます。

採点ポイント:

  • 具体的な料理の提案がある
  • 常圧蒸留の芋焼酎の特徴(香りや味わい)を説明している
  • おすすめの飲み方の提案がある
  • 理由に論理性がある
  • 実際に試してみたいと思わせるか

その他の頻出テーマと解答例

セルレニン耐性酵母について

セルレニン耐性酵母はリンゴ様の香り「カプロン酸エチル」を大量生産する酵母で、別名「香り酵母」だ。カプロン酸を生成する脂肪酸合成酵素を阻害するセルレニンに耐性がある。吟醸香を強く発生させ、酸度が低いところが特徴だ。代表的な協会酵母としては1801号がある。当初は夏を越せず香味のバランスを崩していたが、低温貯蔵や低温輸送が徹底されることで問題をクリアした。

村米制度について

村米制度は酒造家と農家の直接契約栽培制度である。明治20年代に「山田錦」の故郷である兵庫県で生まれた。酒造家が好む酒米を生産するため農家は努力を重ね、別の集落との競争の果に地域を拡大し、質を向上させた。テロワールにより集落ごとに取引価格が設定され、格付けも行われてきた。現在は「特A-a地区」と「特A-b地区」に分けられ、前者は吉川町、口吉川町、東条、社の91集落で構成される。

泡盛について

泡盛は沖縄県で黒麹を使った米麹とインディカ米(タイ米)を一度で仕込む全麹造りで造られる単式蒸留焼酎。この技術は古くタイから伝わったとされる。沖縄県内で製造されたものは「GI琉球」を表示することができ、3年以上寝かせた古酒をクースと言う。シェリーのソレラシステムのように仕次ぎという方法で古酒を10年と熟成させる事もある。花酒は初留画分(ハナダレ)で与那国島で産される。

酒ディプロマ論述対策の進め方

ステップ1: キーワードの抽出

教本の重要語句について、それぞれ3〜5個の関連キーワードを書き出せるようにしましょう。

例: 「山廃」→ 嘉儀金一郎、明治42年、山卸廃止、生酛系酒母、濃醇、高酸度

ステップ2: 200字要約の練習

どんなテーマでも**200字(原稿用紙半分程度)**でまとめる練習をしましょう。

構成例:

  1. 結論(定義)
  2. 具体的な特徴・製法
  3. 効果・味わい
  4. まとめ(歴史や現状)

ステップ3: 時間を意識する

20分で2〜3問なので、1問あたり使える時間は6〜7分です。

  • 構想: 2分
  • 記述: 4〜5分

このペース配分を身体に覚えさせましょう。

ステップ4: ペアリングの引き出しを増やす

「この酒質ならこの料理」というパターンをいくつか持っておきましょう。

  • 山廃 = 乳酸・旨味 → チーズ・味噌・珍味
  • 吟醸 = フルーティー → フルーツ・ハーブ・モッツァレラ
  • 芋焼酎(常圧) = 濃厚な香り → 豚の角煮・味噌料理
  • 泡盛 = マツタケ様の香り → 沖縄料理・タイ料理

酒学道場で論述対策も万全に

酒学道場では、一次試験対策だけでなく、二次試験の論述対策も可能です。

論述試験で問われる知識は、一次試験の範囲と大きく重なります。酒学道場の約1400問の問題を解くことで、論述に必要なキーワードや背景知識が自然と身につきます。

さらに、論述対策専用の練習問題も用意。実際の試験形式に沿った問題で、回答の書き方や時間配分を練習できます。

論述対策も万全!「酒学道場」で二次試験に備える

まとめ|論述は「準備」で差がつく

酒ディプロマの論述試験は、事前にどれだけ準備したかで結果が大きく変わります。

論述対策のポイント:

  1. 試験形式を把握する: 20分、2〜3問、各200字以内
  2. 3つの出題パターンを理解する: 用語解説、比較、ペアリング提案
  3. 採点基準を意識する: 正確性、論理性、分かりやすさ、キーワード
  4. テンプレートを活用する: 結論→理由→具体例→まとめ
  5. 時間配分を練習する: 1問6〜7分のペース配分

論述に自信がない方も、この記事で紹介した対策を実践すれば、本番で慌てることなく回答できるようになります。

酒学道場で一次試験・二次試験の両方を対策し、合格への道を着実に歩んでいきましょう。

📝 更新履歴

  • 2026年1月4日:初版公開

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